客室が埋まることと、利益が残ることは別の話です。特価の提案を受けたら、参加する前にまず客室あたりの実収益を計算してみましょう。
2026.10.26
閑散期の平日に空室が続いていた頃、プラットフォームから特価プロモーションへの参加提案が届きました。参加すれば予約は増えそうですが、前回は客室が満室になったのに、月末の精算額が期待を下回りました。今回も同じ結果になるのかを見極める基準がなく、提案書を何日も開いたままにしていませんか?
📊 稼働率と客室あたりの収益は別の指標です
稼働率は客室がどれだけ埋まったかを、客室あたりの収益は1室が実際にいくら残したかを示します。割引で稼働率が上がっても客室あたりの収益は下がることがあるため、2つの指標を併せて見る必要があります。
指標 | 見るもの | 参加後に確認する点 |
稼働率 | 販売された客室数 | もともと売れていた日まで割引価格で売っていないか |
客室あたりの収益 | 販売価格から費用を差し引いた実際の手取り | 割引・手数料・変動費を反映しても利益が残るか |
🧾 割引と手数料が重なる仕組み
割引は販売価格を下げ、手数料はプラットフォームの基準に従って別途かかります。手数料が割引前の金額にかかるのか、割引後の金額にかかるのか、他の特典と重複して適用されるのかはプラットフォームによって異なる場合があるため、まず提案書で確認してください。
項目 | 金額 |
基本販売価格 | ○○ |
プロモーション割引 | -○○ |
手数料 | -○○ |
清掃・アメニティなどの変動費 | -○○ |
客室あたりの実収益 | ○○ |
最後の金額が変動費をかろうじて賄う程度であれば、参加する理由は弱くなります。
✅ 参加判断のチェックリスト
目的が閑散期の空室対策なのか、新規露出なのかを決めた
対象日がもともと売れにくい日に限られている
すでによく売れている週末・繁忙期は対象から外れている
割引が重なった最終的な実収益が、自分で決めた基準線以上である
キャンセル・変更条件が既存のポリシーと矛盾しない
期間や客室数を自分で調整できる
新規露出が目的であれば、動画レビューをもとに露出を広げるOTAのTripbtozのようなチャネルもあるため、割引以外にどのような方法で露出されるのかも併せて比較してみてください。
📈 参加後は直前の期間と比較します
プロモーションが終わったら、直前の似た期間と稼働率、客室あたりの収益、レビューの内容を並べて比べます。結果を記録しておけば、次の提案の際に勘ではなく根拠に基づいて判断できます。
次の提案が届いたら、上の表を1枚コピーして数値を埋めてみてください。参加するかどうかは、その後に決めても遅くありません。